
今は良かったことを聞いてる
「今は、アンケートで、良かったことを中心に聞いてる。
それは、セッションの効果を最大限にしようと思ってのことなんだ。
良かった部分に着目してもらって、セッション後にもさらにいい影響があるように、という思いから、そのようにしているよ。」
改善点を受け取る体制が不十分かな?

「でも本当にこれでいいのかな、という迷いがあるんだ。」

「なるべくクライアントさんが、感じたことをなんでも話してくれるような、そんな関係を築くことを目指してるのね。
クライアントさんにも、『感じたことや、気になることは何でも教えてくださいね』と、伝えてる。
だけど、アンケートがいいこと中心の内容だと、ネガティブな点について、クライアントさんに伝えてもらうチャンスが減ってしまうように思って。
これはコーチが、改善点を受け取る体制が不十分なんじゃないかと不安になってきたんだ。」
課題の分離

真摯に向き合うからこそだね〜。僕はこう考えるよ。
アルフレッドアドラーは《課題の分離》っていう考え方を提唱しているんだ。
《相手を信頼し、干渉しすぎないことで、相手の生きる力を育む》という考え方。
セッションのネガティブな感想を自力で伝えることができない、それは、『クライアントさんの課題』なんだ。
過保護にしすぎると、相手の成長するチャンスを奪ってしまう。そしてこれがいき過ぎると「依存」の関係、「反発」の感情を生んでしまうことにつながってしまう。
横の関係
コーチにそれを伝えられずに苦い思いをしたとして、そこから学んで次にチャレンジし、思いを伝える練習をすることが、社会で他の人との人間関係にも活きていき、その人の人生を変えていくはずだよ。
それが、アドラーのいう《横の関係》、健全な信頼関係なんだ。
本当に学んでほしいことを、体験を通して学んでもらうんだよ。
たーくんの考え
だから僕は、アンケートは今まで通り、いいこと中心の内容でいいのではないかな、と思うよ。それがあなたにとっても、次への活力にもなっているはず。
どうぞ自信を持って!これからも、セッションを楽しんでね。
終わりに
カウンセラーさんやコンサルタントさんにも同じようなお悩みをお持ちの方は、たくさんいらっしゃるかもしれないですね〜。
ご参考になれば嬉しいです!
(公開了承いただいてます。ありがとうございます)