テニスは選手ごとに得意コートが違う!各コートに向いてるプレースタイルを徹底比較【クレー/ハード/グラス】【Ver.1.2】

サーフェイスの違い、くまさんのおもちゃ箱、たーくん

テニスって色んなコートがあるけど、どう違うの?

サーフェスの違い

テニスでは様々なコートがありますが、これをサーフェス(表面という意味)と呼んでいます。

主なサーフェス
  • クレー コート(土)
  • グラス コート(芝生)
  • ハード コート(ゴム)

そして、このサーフェスによって【バウンドの変化】【チャレンジシステムの有無】【プレースタイルによる有利・不利】などがあります。

クレーコート(土)の特徴

土なので、他のコートに比べて失速しやすく、その分、ボールのバウンドの角度が上になります。
=バウンドは遅く・高くなる。またイレギュラーがある。

グランドスラム
全仏オープン(フランス:パリ)ローランギャロス

クレー特有のフットワークが必要

クレー(土)のため、ダッシュしたあと止まろうとする際に、足が滑るのですが、これを意図的に行ってショットへ正確に追いつく技術も必要になります。(ナダルが得意で2mくらい滑ってからショットを放つ様子が見えます。)

チャレンジが存在ません。

その理由は、クレーコートではボールがバウンドした跡が残るので、選手が判定に異議がある場合主審がそのマークの所を指さして「イン・アウト」を示すという伝統があります。

なので、この伝統を守るためにチャレンジは存在していないのだと思います。

また、主審が唯一試合が終わる前にイス(テニスは日本人でもチェアと呼びます。)を降りる珍しいコートでもあります。

有利なプレースタイル

トップスピンが好きな選手に有利
このコートでは、バウンドが遅く高くなりやすいので、ストロークでスピンをたくさんかけるプレーヤが有利になります。

なぜなら、テニスはプロといえどもバウンドが高過ぎると力が入りにくく打ちにくいからです。(ストロークの場合、肩よりも高いと打ちにくい)すると、コントロールが乱れやすくミスをしたり、相手のチャンスに繋がるようなショットになってしまうのです。

フラット系の選手は不利
また、ボールの回転が少ない選手はスピードで相手を圧倒しようと試みるのですが、その肝心なスピードがコートによって奪われるので、他のコートでは決まる球が、クレーでは決まらなくなります。

その結果、ミスショットが増えるようになるのです。(回転の少ないショットはネット上を低く通す必要がるので、回転の多いショットに比べるとミスが生まれやすい。)

得意な選手

R・ナダル
D・ティエム

ハードコート(ゴム)

ゴムなのでイレギュラーは全くありません。(ラインのペイントの具合によって少し滑ることがあるようです。)同じハードコートでも開催地によってバウンドが異なるゴムを使用しています。

日本では、楽天ジャパンオープンという国際的なテニストーナメントが開催されますが、コートは全米と同じだったと思います。(ちょっと曖昧です。)

グランドスラム
全豪オープン(オーストラリア:メルボルン)
全米オープン(アメリカ:ニューヨーク)

滑りながら打つ選手もいる。

その代表としてN・ジョコビッチ選手は、ハードコートでもクレート同じように滑りながらショットを打つことがあります。これはかなり特殊で、ものすごい勢いで走っている状態から滑るので、まるで車のドリフトのようにキキ―!!と高い音が鳴ります。

たーくん
足に悪くないのかな~?

得意な選手

錦織圭

グラス(芝生)

芝生なので、イレギュラーもあります。コートの中で最もバンド後のスピードは速く、低くなります。

そのため、サーブがより有効なショットになり、サーブが得意な選手に有利なコートです。

補足
これまでテレビではウインブルドンしか放映されていなかったので、サーブを打ってあっという間にポイントが終わってしまうので、テニスってそういう競技だと思われていることが結構あります。

足が滑りやすい

芝生なので、足元がとても滑りやすいです。逆を突かれた際や、勢いよく走って止まろうとしたときになど、よく選手が滑っています。そのときに足を捻ってしまう事もあるので注意が必要です。

また、ランニングショット(走りながら打つ)の際に滑らないように、歩数を増やしてゆっくり止まる必要があるので、方向転換に時間がかかります。その結果、他のコートよりもラリーが短く終わります。

2018年のウインブルドン、錦織VSグルビス戦の時にはまさに、選手が芝に足を取られて負傷してから形成が変わった試合がありましたね。少し気の毒でした。

でもその後、また試合で活躍している様子を見れたのでよかったです。

そして、芝生の王者フェデラーはこの足さばきが美しく、転んでいる様子をほとんど見たことがありません。

グランドスラム
全英オープン(イギリス)ウインブルドン

最初に足を踏み入れる権利があるのは

ウインブルドンでは、大会以外でセンターコート(一番人が入る、テニスプレーヤーなら誰もがそこでプレーしたい聖地)を使用する事はありません。つまり1年で2週間しか使わないコート!!

大会が終わった次の日から2週間の戦いで剥げてしまった芝生を、翌年の大会に向けて育てていきます。

そして、その年のセンターコートで最初に試合をする権利があるのが、前年の優勝者です。

ネットインが増えがち

ウインブルドンでは、芝生にネットを張るポールを立てています。そのため、コートの土がダメにならないように他のコートに比べ強くネットを張れません。

結果的に、ネットに当たったボールが相手コート側に落ちると言うことが、若干ですが起きやすくなっています。

有利なプレースタイル

ビッグサーバー
サーブが得意な選手、特に身長が190㎝台後半で、ファーストサーブの平均が210㎞とかいっちゃってる選手にはとても有利です。

バックハンドスライス
バウンドが低くなりやすいので、トップスピン(順回転)の高く弾む効果は減り、逆にスライス(逆回転)がより低くなるため有効です。特に片手でバックハンドスライスを打つ選手に有利になります。

どの選手も普段より、芝生の時にはスライスが増えます。

ネットプレー
バウンドが低いので、ボレー(ノーバウンド)を打つとかなり高確率で決まります。

また、パッシング(相手がネットに詰めて来た時に横を抜こうとするショット)を打つ際にも、打点が低くなりがちです。ボーレーヤー相手には、足元でボールを打たせることがセオリーですが(高い位置だと決められやすいが、低い位置で打たせれば決めるのは難しいため)これも打点が低いために一度ネットを越えて、足元に沈める(低く打つことをテニスでは沈めるって言います。)ことが難しくなるのです。

つまり、ボレーが得意な人が有利になりやすい!

フラット系ストローク
ボールは低く早くバウンドするので、スピン量の少ないショットを得意とする選手が有利に試合を運べます。ラリーも少なくなるので早く決めるのが好きな強打系の選手に有利です。

ドロップショット

バウンドが小さいのでドロップショット(ネット際に小さく落とす)が決まりやすいです。

たーくん
錦織君のドロップショットがより映えますね~

得意な選手

R・フェデラー
I・カルロビッチ
J・イズナー
K・アンダーソン

プレースタイル

コートによって、特性が異なるので、選手はそれぞれのコートに適した戦い方に変える必要があります。

例えば、クレー(土)なら普段よりスピンを多く、高く打ち、コートの後ろに下がって打ちます。
芝生なら、スライスやフラットを増やし、ネット低く打ち、コートのベースラインに近づきます。

テニスは、このバウンドにタイミングを合わせる能力がとても大切です。サーフェイスに合わせたタイミングで打つ必要があるので、グランドスラムなど大きな大会の前には、調整のために同じサーフェイスで開催される大会に出場することが必要になります。

お国柄がある。

国によって国内に常設されているコートが違います。

例え

日本(オムニ:人工芝)
スペイン、フランス(クレー)
アメリカ(ハード)

そのため「どの国の出身なのか」「どの国で子供の頃から練習しているか」である程度、プレースタイルや得意コートがわかります。

錦織君は10代前半から、アメリカ(ニック・ボロテリー)に渡って成長してきたので、アメリカのハードコートが慣れているのかもしれませんね。

ちなみに日本はオムニと書きましたが、人工芝なのでウインブルドンの芝生とは全く違います。なのでグランドスラムでは、人工芝はなく、どの大会とも違っています。

この違いが、日本が世界で戦えない理由と言われていた時代もありました。

その他

標高によっても違う

テニスは世界各国で行われますが、開催される土地の標高によって空気の薄さが違います。なので、空気の薄い標高の高い土地の方が、ボールはよく飛ぶ(速く)ようになります。

天気によっても違う

特にクレーコート(土)では、雨が降った後の方が、コートは固くなりバウンドは早く低くなるので、スピンをガンガンかけたい選手にとっては、晴れが何日も続く方がうれしいのです。

CTA
ボタン